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 令和6年度化学系学協会東北大会(秋田大会)ポスター賞受賞者紹介


A.無機化学/分析化学/環境化学 7件
1P001 山内涼太郎(東北大院環境)
1P014 林明穂(東北大院環境)
1P022 佐藤颯軌(山形大院理工)
■受賞者コメント: この度は、無機化学部門にてポスター賞に選出いただき、誠に有難うございます。 本研究では、次世代の発光材料として注目されている赤色発光錫系ペロブスカイトナノ結晶の発光効率向上に成功いたしました。 具体的には、作製した錫系ペロブスカイトナノ結晶に、その構成元素と比較し、イオン半径が小さく、隣接する元素と強固な結合を形成可能なアルカリ金属を用いて表面改質を行うことにより、発光効率の低下の要因であるトラップ準位の形成を抑制し、発光効率の向上に成功いたしました。 最後に、ご指導・ご助言を頂きました指導教員である増原陽人教授と、先輩方をはじめとする本研究に携わっていただいた多くの方々に深く御礼申し上げます。
■希望進路:就職
■今現在、化学で興味を持っている事柄など:ナノ材料工学
■指導教員名:増原 陽人 教授
■研究室名:増原研究室
■研究室HP:https://masuhara-lab.yz.yamagata-u.ac.jp/
1P024 図子玲円(東北大院工)
2P002 藤原一貴(東北大院環境)
2P009 進藤なな帆(東北大院環境)
2P013 山内皓太(東北大学大学院多元)
B.物理化学 2件
1P033 福富実(東北大理)
1P037 小野寺希望(東北大院工)
C.有機化学 8件
1P056 平澤あき(岩手大院化)
1P066 小成颯太(弘前大院理工)
■受賞者コメント: この度は,優秀ポスター賞に選出していただき,誠にありがとうございます。 本研究では,励起光を必要としない化学発光を用いた金属イオンの検出を検討しました。 蛍光色素は,当研究室で見出した高い蛍光量子収率をもつトリプタンスリン誘導体を用い,金属イオン配位子は,N -(2-(2,2'-ジピコリルアミノ)エチル)アニリン(DPEA)を用いました。 実験の結果,金属イオンの化学発光による検出に成功し,金属イオンの非存在下では,化学発光のエネルギー源であるジオキセタン誘導体と配位子との電子移動が優先し,金属イオンの存在下では,ジオキセタン誘導体と蛍光色素との電子移動が優先することで化学発光を示すことがわかりました。 これは,配位子の金属錯体形成前後でのイオン化電圧の変化が関係すると考えられます。 以上の結果を踏まえ,今後は金属イオンの選択性の異なる他の配位子についても検討し,検出感度の改善などに取り組む予定です。 最後に,本研究を行うにあたり御指導いただきました川上 淳教授,御助言をいただきました伊東 俊司教授,関口 龍太助教,そして研究室の皆様に深く感謝申し上げます。
■希望進路:就職
■今現在、化学で興味を持っている事柄など:有機光化学
■指導教員名:川上 淳 教授
■研究室名:川上研究室
■研究室HP:http://st.hirosaki-u.ac.jp/~jun/jklab/jklab001.html
1P072 小林跳馬(秋田大院理工)
■受賞者コメント: この度は令和6年度化学系学協会東北大会においてポスター賞に選定いただき、誠にありがとうございます。 本発表では、渦鞭毛藻由来ポーチミンAのスピロイミンセグメントの合成を目指し、短段階でのスピロイミン部の構築について発表しました。 これまでに前任者によりポーチミンAのシクロヘキセン部分のラセミ合成が達成されていましたが、合成の効率性と不斉合成に課題がありました。 そこで短段階効率合成を目的とした天然型のスピロ環状イミン構造の合成法の確立を計画しました。 実験の結果、β-ジケトンのニトロエテンへの共役付加と、続くトリクロロシランによるニトロ基の還元の際に、スピロ環状イミンが一挙に生成することが判明しました。 これにより短段階でのスピロ環状イミンの構築法を確立することができました。研究に関する多くのご指導をしてくださった藤原憲秀教授、研究室の同期や先輩方、研究に携わってくださった多くの方々に深く御礼申し上げます。
■希望進路:就職
■今現在、化学で興味を持っている事柄など:有機低分子
■指導教員名:藤原憲秀 教授
■研究室名:生物機能分子合成化学研究室
■研究室HP:https://www.gipc.akita-u.ac.jp/~synbioorg/index.html
2P042 吉田陽雄雅(岩手大理工)
2P045 木谷洋平(東北大院工)
2P046 町井駿斗(東北大院薬)
2P064 橘利樹(東北大院理)
2P072 山﨑大志(秋田大院理工)
■受賞者コメント: この度は令和6年化学系学協会東北大会においてポスター賞を受賞できたこと、大変光栄に思います。 様々な分野の方々とのディスカッションを通して有益な知見や新たな視点を得ることができました。 今回私は、[2+2+2]環化付加型反応に基づいたジズアミンBの骨格構築の検討について発表しました。 この反応を活用することで、ジズアミンBの主骨格を一挙に構築することが可能となり、全合成の簡略化が期待されます。 本研究では、酸素6員環を有する基質を合成し、この基質を用いて環化反応が進行することを確認しました。 しかし、反応の収率に課題が残り、今後は基質の改良と収率向上に向けた経路の検討を行いたいと考えております。 最後に,ご指導・ご助言いただきました藤原憲秀教授と本研究に携わっていいただいた多くの皆様に深く感謝申し上げます。 ■希望進路:就職
■今現在、化学で興味を持っている事柄など:高分子有機化合物
■指導教員名:藤原憲秀 教授
■研究室名:生物機能分子合成化学研究室
■研究室HP:https://www.gipc.akita-u.ac.jp/~synbioorg/index.html
D.化学工学 3件
1P079 林正晃(秋大理工)
1P082 菊池郭文(秋田大院理工)
2P077 佐藤悠都(東北大院工)
■受賞者コメント: この度は、ポスター賞に選出していただき、大変光栄に存じます。 大会運営の皆様、並びに発表をお聞きくださった皆様に、心より御礼申し上げます。 本研究では、表面修飾ナノ粒子と極性–無極性混合溶媒との界面親和性を、分子動力学シミュレーションにより評価しました。 コア粒子表面への溶媒吸着の寄与と、修飾鎖層への溶媒浸透の寄与を分解することによって、界面親和性を定量的に評価できることを見出しました。 今後は異なる極性溶媒種を用いた混合溶媒系の界面親和性について整理し、ナノ粒子の分散性との関係を明らかにしたいと考えております。 最後に、多大なご指導を頂きました久保先生、斎藤先生、ならびに本研究に携わっていただいた多くの方々に深く感謝申し上げます。
■希望進路:博士後期課程へ進学
■今現在、化学で興味を持っている事柄など:溶媒和、エントレーナ効果
■指導教員名:久保正樹 教授、斎藤高雅 助教
■研究室名:久保研究室
■研究室HP:https://www.che.tohoku.ac.jp/~pcel/indexJ.html
E.高分子化学/繊維化学 4件
1P096 吉田靖大(秋田大院理工)
1P104 江澤理徳(秋大院理工)
2P087 福岡陸(弘前大理工)
2P091 宮城亜衣(岩手大院理工)
F.材料化学 4件
1P120 齊藤生真(東北大多元研)
2P103 赤崎裕(岩手大院)
2P109 加藤大優(鶴岡高専)
2P118 栗田駿之介(東北大理)
■受賞者コメント: 本研究の意義は、D-A-Dオリゴマー型有機半導体分子において、新たな物性制御の起点を持つ分子の新規合成ができた点だと考えています。 系統的に種々の置換基を導入することができるため、今後の研究材料となり得る有望な分子設計です。
■希望進路:東北大学大学院理学研究科
■今現在、化学で興味を持っている事柄など:これまでは目的化合物の合成を達成するために有機合成に興味を持ってきましたが、現在はデバイス物性を測定するようになり、分子の固体中での振る舞いを詳しく知るために固体物理的観点から分子を見られるように勉強したいと考えています。
■指導教員名:瀧宮和男 教授、川畑公輔 准教授
■研究室名:有機化学第二研究室
■研究室HP:http://web.tohoku.ac.jp/ogchmii/
G.電気化学 4件
1P122 日比野稜平(岩大院理工)
1P126 大竹彩耶夏(秋田大院理)
1P132 山田聖太郎(東北大院工)
2P126 土井紀明(秋田大院理工)
■受賞者コメント: この度は,電気化学部門にてポスター賞に選出していただき,誠にありがとうございます。 本発表では,スパッタリング法を用いて作製したハイエントロピー合金薄膜を水電解酸素発生および水素発生用電極触媒へ応用し,現行材料に対しての有用性を報告しました。 今後は,ハイエントロピー化がもたらした従来と異なる反応経路や活性点について詳しく考察を進めていくとともに,更なる活性の向上と安定性を目指して実験を進めていきます。 最後に,ご指導・ご助言いただきました高橋弘樹准教授と本研究に携わっていいただいた多くの皆様に深く感謝申し上げます。
■希望進路:就職
■今現在、化学で興味を持っている事柄など:触媒化学,電気化学
■指導教員名:高橋弘樹 准教授
■研究室名:エネルギー材料学研究室
■研究室HP:https://www.gipc.akita-u.ac.jp/~tkhshrk/index.html
H.化学教育 1件
2P132 三浦多加良(宮教大院)
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